現在放送中の大河ドラマ べらぼう
江戸、吉原を舞台に蔦屋重三郎が吉原を盛り立てていこうとする物語。吉原は江戸幕府から公認されていた遊郭のひとつ。「江戸の吉原」「京の島原」「長崎丸山」が三大遊郭とされていました。
しかしながら、非公認の遊郭が台頭し、吉原はすたれていく一方でした。蔦屋重三郎(通称:蔦重)は吉原を以前のような活気のある、にぎやかな街にしたいと奮闘します。幼馴染の遊女「花の井」も蔦重と同じ思いで蔦重を何かと応援します。そのため花魁の名跡「瀬川」を継ぐことを決心します。
蔦重と花ノ井 恋の行方
しかし蔦重は花ノ井の気持ちに全く気付きません。気付けよ!とおもわず突込みを入れたくなります(笑)。そんな「瀬川」に身請け話が持ち上がり、蔦重はやっと花ノ井(瀬川)が自分にとってどれだけ大切な存在だったか気づきます。
そして「おれがお前を幸せにしたいんだ」と花ノ井(瀬川)に打ち明け、二人は将来を誓います。身請け話を断った花ノ井(瀬川)に女郎屋「松葉屋」の主人は昼夜を問わず、一日に何人もの客を取らせ、その様子を蔦重に見せます。そして、「いつまでこんなことを続けさせるのか」と蔦重に迫ります。
瀬川となった花ノ井の決心
蔦重は花ノ井のため、花ノ井は蔦重のため、身請け話を受け入れることを決心します。
「瀬川」となった花ノ井は盲目の鳥山検校に現在の1400両(およそ1億4千万円)という破格の金額で身請けされて行きました。
あとに残った蔦重は吉原のため、奔走します。女郎屋の主人たちとのやり取り、その他の商人たちとのやり取り、女郎屋同志の争いなど、江戸時代の話なのに、なぜか現代の物語を見ているような錯覚に陥ります。登場人物が着物を着ていたり、髷を結ったりしているのに違和感を感じるほどです。
今後のべらぼうは?
花ノ井(瀬川)が嫁いだ鳥山検校は、身請けされてから3年後に江戸を追放されたといわれています。その後の花ノ井がどうなったか史実には残っていないそうです。脚本家さんが大河ドラマとして、どう物語を紡いでいくのか、蔦重と花ノ井がどうなっていくのか、わくわくしますね。今後の展開が楽しみです。
これからの展開
これまでの大河ドラマは歴史上の人物だったり、よく知っている内容が多かったので、結末が想像できました。脚本家さんの視点により内容や最後の描き方がそれぞれで、それも楽しみのひとつでした。今回は「江戸の出版王」といわれる蔦重の物語。元禄時代も今の時代もそれぞれ一人ひとりの人生があり、脈々と次の世につながって行きます。
「べらぼう」はいわば一般市民の物語。サクセスストーリーとなっていくのか、今後の展開がどうなるのか次回の放送が待ち遠しいですね。
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